エジプトでは魚は聖なるものとされた。
女神ハトメヒトは「魚のなかの一番最初の魚」として尊敬された。 モルミルスという魚は特に栄誉を与えられた。
モルミルスはオシリスの受けた傷口から生まれた、オシリスの魚だった。
カナガシラという魚が赤い鰭をもっていることから、魚は太陽とも関係があるとされた。
群青色のアブドゥ、即ちアビュドスの魚は太陽の船を守り、敵意あるヘビが近づいていると警告する。
アイルランドには「知恵の鮭」という、超自然的な力を持つ魚の話があり、ウェールズにも「スリン・ラウの鮭」という
極めて似た魚の神話があり、共に人間に知恵を与える。 「スリン・ラウの鮭」は海の底の井戸のそば、言い換えれば「異界」に
生えた9本の「はしばみの木の実」を食べて、その知恵を得たと言う。