エジプトでは月は「夜に光り輝く太陽」と見なされた。
このため月はヒヒに崇拝されるとか、ジャッカルが付き従うとされた。 通常月は三日月の上に円盤が乗っているように描かれた。  三日月を象徴するものは、月神トートが手に持っていたような斬りつける武器か、オシリスの遺物となった脚だった。
月の相は生と死のシンボルで、オシリスの死と再生を言うものであった。 14個に分けられたオシリスの肉体は、 欠けていく月の14日間に対応するものであった。 月はホルスの傷ついた目と同一視されたが、これは神話では重要な役割を果たした。  昔から月は天空神の左目と見られ、有史時代に入るとホルスの目で表された。 月の満ち欠けは、光を表すホルスと 暗闇を表すセトとの戦いの神話を刺激したものと思われる。 月の目の神話は多くの点で太陽の目の神話と関連があった。